大平山元遺跡出土品の重要文化財指定答申について
▲大平山元遺跡の出土品
本日開催されました国の文化審議会において、本町に所在する大平山元遺跡の出土品が「重要文化財指定が適当である」と答申されました。
外ヶ浜町長のコメントは以下のとおりです。
なお、町所有分については、大平山元遺跡展示施設むーもん館にて一部を展示しております。
大平山元遺跡出土品一式重要文化財指定答申に係る外ヶ浜町長コメント
この度、大平山元遺跡からの出土品が『重要文化財指定が適当である』と答申され、大変喜ばしく、また光栄に思っております。
これもひとえに、今まで関わりのあった多くの方々のお力添えやご支援のたまものであり、深く感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
本遺跡は、昭和40年代後半に地元の中学生が発見した「いしおの(石斧)」がきっかけとなり、青森県立郷土館による学術調査によって、大変重要な遺跡と判明したところであり、その後の町の発掘調査等によって、価値や範囲などがわかり、平成25年3月に国の史跡に指定されました。
本遺跡から見つかった石器や土器等の出土品は、旧石器時代から縄文時代のはじまりにかけて、暮らしの移り変わりがわかる大変貴重なものです。
特に土器は1万5千年以上前の年代が示され、北東アジアの中で最古級に位置づけられており、この土器が、令和3年に登録になった世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」においても、重要な価値のひとつになったところでございます。
近年外ヶ浜町では、大平山元遺跡を訪れる方々へのおもてなしに重点を置き、整備事業を進めて参りました。
昨年4月には展示施設むーもん館をオープンさせ、遺跡をわかりやすく解説し、今般、答申のあった出土品も大切に保管・展示しております。
町民の方々もこの施設を盛り上げるために様々な場面でご協力いただいており、この答申が契機となって、ますます多くの方々にご来館いただけることを願っております。
今後は大平山元遺跡および出土品を未来へ継承していくため、国や県のご助言を賜りながら、保存活用に力を入れて施策に取り組み、町の魅力として発信して参りたいと思っております。
なお当町には、大平山元遺跡の他にも龍飛岬等の有名観光地や、おいしいものがたくさんございますので、あわせてご訪問いただけることを期待しております。
最後になりますが、関係する方々のご尽力に改めて感謝申し上げ、町民の皆様には今後も町の取り組みにご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、重文指定にあたってのコメントとさせていただきます。
本当にどうもありがとうございました。
令和7年3月21日 外ヶ浜町長 山﨑 結子

外ヶ浜町役場 本庁
青森県東津軽郡 外ヶ浜町字蟹田高銅屋44番地2

外ヶ浜町役場 平舘支所
青森県東津軽郡 外ヶ浜町字平舘根岸小川251番地
外ヶ浜町平舘交流センター内

外ヶ浜町役場 三厩支所
青森県東津軽郡 外ヶ浜町字三厩新町18番地1